5日目の30日、いろいろハプニングのあったフレイザーバラ(Fraserburgh)からバスを乗り継ぎ、西方のエルギン(Elgin)へ。
朝、ホテルにダイアナさんがタクシーで迎いに来てくれたのにはびっくりしました!
気分良く、スペイサイドの都エルギンに到着後、2つ目の目的を達成しました。
昔話ですが……。
古巣新聞社にいた1988年、勤続10年休暇で嫁さんとスコットランドを旅した時、スペイサイドのウイスキー蒸留所を巡るため、飛び込みで宿泊したエルギンのB&Bのご夫婦、ロイ(Roy)&アン(Anne)と仲良くなりました。
以降、文通が続き、10年後の1998年、シリーズ第1弾『スコットランド「ケルト」紀行~ヘブリディーズ諸島を歩く』(彩流社)の取材時にもお世話になり、さらに親交を深めました。
アンは地域の子たちに絵を教えていたので、イラストレーターの嫁さんと意気投合。
ロイに先立たれたアンが一昨年、天国へ旅立った時、息子さんのゲイリー(Gary)&シャーリー(Shirley)のご夫婦から訃報が入り、それを機に彼らと繋がりができました。
いつの日か2人に会い、ロイ&アンのお墓参りをしたい……。
その願いが本日、叶ったのです〜!!
エルギンのバスステーションでシャーリーと落ち合い、2022年にスペイサイド・グランタウン(Grantown)に開設されたケアン(Cairn)蒸留所に連れて行ってくれました。
エルギンに拠点を置くボトリング会社のゴードン&マクファイル(G&M)社が所有しています。
非常に斬新な蒸留所で、スペイ川が敷地を流れる蒸留所のロケーションが素晴らしく、見学ツアーもよかったです。
その後、ゲイリーと合流し、マッシュ・タン・バー(Mash Tun Bar)という素敵な店で会食。
2人はすごく仲の良い夫婦。
ともにフレンドリーなので、すぐに打ち解け合えました。
映画、音楽、ウイスキーが大好きで、ケルト文化にも興味がある2人とは共通点が多く、会話が途絶えることがなかったです。
もっともぼくは片言英語ですが(笑)
拙著『スコットランド「ケルト」の誘惑〜幻の民ピクト人を追って』(言視舎)をプレゼントすると、ケラケラ笑いながら、
「何で日本人がこんな本を。けったいなお人ですね」
その後、お墓へ。
「久しぶりに会いに来ましたよ。ぼくは嫁さんの分までしっかり生きてますから、大丈夫〜!」
ロイとアンに報告し、2番目の目的を成し遂げた時、思わず涙がこぼれました。
このあとフォレス(Forres)の郊外にある2人のマイホームで、ゲイリー所蔵のウイスキーをちびちびやりながら、ロイ&アンの思い出話をしたり、ギターとマンドリン(シャーリー)の共演でビートルズソングやスコットランド民謡を歌ったり〜。
ほろ酔い気分で、『やけ酒ブルース』を歌ったら、えらい受けましたわ!
この曲はインターナショナルやな〜(笑)
そして素敵な宴のあと、キレイなベッドルームで爆睡。
言葉で尽くせないほど温かいおもてなしを受け、めちゃめちゃ楽しいひと時を過ごせ、スコットランドへやって来てホンマによかったと改めて実感〜!
ゲイリー&シャーリー、おおきに、ありがとう〜❗❗